久しぶりに「スポーン」を見たのでレビューする。最高にカッコいいダークヒーロー「スポーン」を題材にしたのに、何故実写映画は「失敗」と言われたのだろうか。
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- ストーリー
- 2
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- マントのカッコよさ
- 5
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- 映像
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- 演技
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- テンポ
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評価:
アメコミ「スポーン」とは?
映画「スポーン」についてレビューする前に、アメコミ「スポーン」について簡単に紹介する。
「スポーン」は90年代に大ヒットしたダークヒーロー物のアメコミである。そのスタイリッシュな姿と残忍・残虐なストーリーで人気が沸騰した。また当時としては画期的だった高クオリティのアクションフィギュアで人気は最高潮に。日本でも一大ブームを巻き起こし、その勢いのまま実写映画化した。
「スポーン」のビジュアルは当時小学生だった私のハートを鷲掴み。主人公が地獄から復活して復讐するというストーリーも斬新で心惹かれた。
映画「スポーン」の概要
あらすじ
CIAの特殊工作員アル・シモンズは、上司の裏切りにあい、任務中に惨殺される。やがて地獄に墜ちたシモンズは、最愛の妻に会いたい一心で闇の支配者マレボルギアとある契約を交わす。それは、地獄の軍団の指揮者となって人類を破滅させ、天界へ最終戦争を仕掛けるというものだった……。
出典:スポーン の映画情報 – Yahoo!映画
出演・監督・ジャンル等
- 出 演 :ジョン・レグイザモ, マイケル・ジェイ・ホワイト, マーティン・シーン
- 監 督 :マーク・A・Z・デッペ
- ジャンル:アクション、ドラマ、ホラー
- 国 :アメリカ
- 制作年 :1997年
以下「ネタバレ」あり。
映画「スポーン」とにかくダサい演出でカッコいいスポーンが台無しに…
このように90年代当時、圧倒的な人気を誇った「スポーン」。そのスタイリッシュさや大人向けのストーリーが人気の要因だったが、映画では全くと言っていいほど発揮できていない。
唐突に入る糞ださアイキャッチ

シーンのつなぎ目にアイキャッチが入るが、とんでもなくダサい。炎と一緒に悪魔のマレボルギアが一瞬映り、次のシーンへとつなぐ。
また、毎回アイキャッチが入るわけではなく、「何故そこでアイキャッチを入れた?」というタイミングでぶっこんでくる。唐突すぎて「!?」となるし、演出もチープだ。
安っぽい緑色のエフェクトを纏う「クエストおじさん」
悪魔の力を持った人物や物体は緑色のエフェクトを纏っているのだが、それがとにかく安っぽい。バラエティ番組で使われる魔法のエフェクトのようで画面から完全に浮いている。
特に違和感があるのはコグリオストロという人物が登場するたびに緑色に輝くところ。しかもキラキラ音付きで。別に悪魔の力を使うようなシーンでもない。なんでもない登場シーンでキラキラ緑色のエフェクトを纏う。
まるでゲームで話しかけられるNPCを強調表示しているような演出だ。めちゃくちゃ安っぽい。

見ていない人は信じられないかもしれないが、本当にこのイメージ図のようなエフェクトである。
殆ど使用されないマント&マスク
カッコいいマントが代名詞であるスポーン。本作でもマントの独特な動きをCGで再現した所を売りにしているが、本作ではすぐにマントをしまってしまう。
また、マントだけでなくマスクもすぐ外してしまう。戦闘中でさえ中々マスクを付けたがらない。
そのせいで映画のほとんどは黒焦げ顔である。マスクを付けたスポーンがカッコいいのに何故…
予算の都合なのだろうがせめて戦闘中はマントとマスクをフル活用してほしかった。
一部のひどすぎるCG
悪魔マレボルギアと地獄がとにかく安っぽい。
PS1かな?
1997年という時代を考慮しても流石にひどい。これより4年前の作品「ジュラシックパーク」では今見てもリアルなT-REXが見れたというのに。
バイオレーターはカッコよく演出できているので、マレボルギアや地獄まで手が回らなかったようだ。
同じぐらい力を入れるか、無理なら声だけの出演にしたほうが良かったのではないか。
最後に
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- ストーリー
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- マントのカッコよさ
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- 映像
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- 演技
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- テンポ
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評価:
散々こき下ろしたが、スポーンがマントを纏いながら登場するシーンは本当にカッコいい。本当にそれしか良いところがないが、それだけでも見る価値はあったと言っていい。(スポーンのファンなら)
また、映画の出来としては「失敗」ではあったが、興行的には成功していたし、「ブレイド」や「スパイダーマン(2002)」、「バットマンビギンズ」等の大人向けアメコミ映画の足掛かりとなったのは間違いない。アメコミ映画史の役割で言えば必要な存在だったと言えるだろう。
だからこそ途中に入るクソださアイキャッチや演出が本当にもったいない。
現在「スポーン」のリブート版が企画されているが、その際は是非ともスタイリッシュに仕上げてもらいたい。
間違ってもこんなシーンを入れないように↓
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